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バイラオーラ Rocio Romeroインタビュー!

Feliz Año Nuevo!
2011年、新年あけましておめでとうございます!
新春パンフレットは、もう届きましたでしょうか?
今回はもう間もなく!1月13日から来日しますバイラオーラ、
Rocio Romeroのインタビューをお届けいたします。 

今回の来日ではアカデミア・アルマ・フラメンカでのクラスに加え、
東京、大阪、名古屋でのクルシージョをご用意しました。
http://www.iberia-j.com/clase/cursillo/ 

クラス受講にあたり彼女を知らない方、また知っている方にも、
そのアーティスト像に迫ってみようと試みました。 

Rocio Romero Entrevista1



 

Q:子供の頃は何になりたかった? 

作家かな。小説家とか。 


Q:その頃は、フラメンコは踊っていなかったの? 

フラメンコは大好きだったわ。でもそれ以上に作家に興味があったかな。たぶん色んな事がしたかったのよ!(笑) 


Q:故郷のへレスではフラメンコが身近な環境で育ったんだよね? 

そう、私のお父さんが歌っていたから、いつもフラメンコは聞いていたわ。赤ん坊の時からいつも歌っていたみたいね(笑)。でもアーティストとしてではなく、友達とだけ歌っていて、アーティストにはなりたくなかったみたい。 


Q:お母さんは踊っていた? 

私のお母さんのお母さんつまり、おばあちゃんがとても踊るのが上手かったわ!でも、やっぱりアーティストではなかったわ。へレスにはたくさんの歌い手や踊り手がいるけど、アーティストとしてじゃない人が多いわ。芸術が盛んだからね。 


Q:ロシオも歌うのかな? 

いいえ、歌えたらいいけど。授業で少しだけ歌う程度ね(笑)。 


Q:ロシオがフラメンコを習い始めた理由を教えてください。 

いつもお父さんが歌っていたのを耳にしていたし、私をフラメンコに浸る環境に置いてくれていたからかな。それである日、お父さんが私に聞いたの「何か習いたい事はあるのか」って。それで私は「踊り」って言ったの。 


Q:その時は何歳だった? 

10才、11才ぐらいかな。ちょっと遅かったわね。 


Q:アカデミアで習い始めた? 

そう、アカデミアで始めたわ。 


Q:へレスやスペインでのお仕事は何していますか? 

踊りね。公演や授業、いろんなところで。いくつかのアカデミアから個人授業や少人数コースの依頼をもらうわ。 


Q:依頼されるのはへレスのアカデミアから? 

へレスだけではなくて、いろんなところから授業や個人授業で依頼されるからね。時々へレスのバイラオールと一緒に教えたり、またへレス以外のアカデミアのコースを企画しているセントロ・デ・バイレの為に仕事したり・・・。 


Q:へレスのフラメンコについて、特徴を教えて下さい。 

へレスのフラメンコは、習うものではなくて家庭や路上で触れるもので、勉強やしつけのように習うものじゃないの。あなたが習いたいと思った時、既に小さい頃から聴いていて、自然に身についているものなの。へレスの多くの人がフラメンコを多少なりとも知っていて、踊る事も出来る。例えば、へレスの踊りはブレリアとして知られているわね。 


Q:ブレリアの踊りは動きがゆっくりだよね? 

技術面があまり無いとかそういうわけじゃなくて、コンパスが遅く聞こえるの。習うものでもなく、ヌメロを数えるでもなく、自然に聞きながら覚える感じかな。「ソニケテ」と言って、多様なコンパスを理解してて、それを持っている踊り手を「彼女はソニケテを持ってるね」っていうの。つまりソニケテがへレスの特徴と言えるわね。 


Q:フラメンコの際立った美学って何? 

私にとっては「感じる事」かな。フラメンコに生きる人は、一般の人と感じ方が違うと思うの。「センティミエント・フロール・デ・ピエル」と言って、感情が冷たい訳ではなく、感情が何処か遠くへ行っている感じ。つまりフラメンコに生きる人の人生は、もっと深く強いものかな。 


Q:ロシオがフラメンコを踊る時、一番重要な事は何? 

私にとっては、さっきの質問と同じで「感じる事」かな。踊りの技術や自分のパソとか構成が重要な訳じゃなくて、「感じる事」が一番大切だと思うわ。私が仲間達(ギタリスタやカンタオールなど)を感じて、仲間たちが私を感じる、そんな風に舞台の上で会話をしているの。 


Q:今まで影響を受けたアーティストがいたなら、なぜかを聞かせて下さい。 

すべてのアーティストよ(笑)。そうね、一番影響を受けたのは、やっぱりお父さんね。だって私にフラメンコ文化を教えてくれたんだもの。彼はアーティストじゃなかったけど私に最初にフラメンコを教えてくれた人だから。それからアーティストで影響を受けたのはやっぱり皆ね。私はフラメンコを見るのも聴くのも好きなの。だからいつも歌を聴いて、踊りを勉強する。全て何かしら勉強になるわ。 


Q:ロシオが旦那さん(イスマエル・エレディア)に出会って何か変わった事はある? 

一緒に習ってきたの。私たちが出会ったのは若い頃で、まだ習う事がたくさんあったの。だから一緒に勉強して習ってきたわ。だから何も変わってなくて、一緒に今も勉強し続けているわ。 


Q:彼と出会ったのは何歳の時?アカデミアで出会ったの? 

18才の時よ。アカデミアじゃないわ!道端よ(笑)。
彼は私の女友達の従兄だったの。それで彼がギターを弾くって言ったから「じゃあ私は踊るわ」って事になって。 


Q:イスマエルはその時アゴヒゲはあった? 

ロシオ:なかったわ、ヒゲはもっと後ね(笑)。 


Q:どのパロ(曲種)が一番好きですか? 

ソレアよ。あとシギリージャ。多分私の性格に合っていたからかな。踊っているときは別の世界にいるわね!(笑)誰も目に入らない、観客も見ないし何も見てないわ。自分のパソを聴いて自分の世界に入っているわ。 


Q:ほとんど毎日踊っているよね? 

うん。踊らない日は、調子が良くない時だけね。それは一日二日の休みはとるわ。もし一カ月踊れない事がもしあれば、私は死ぬわ!(笑) 


Q:あなたにとってフラメンコとは何ですか? 

私の人生ね。 


Q:へレス以外のグラナダ、セビージャなど、他の都市でのフラメンコの違いってありますか? 

う~ん、どの都市でも同じスペイン人だし、フラメンコの動きは変わらないから基本的には一緒よ。ただ都市によってフラメンコの特徴は違うけどね。だから出身によって特徴は違うし、踊り方も変わってくるね。でも違うことは良い事で、グラナダならタンゴのカンテが素晴らしいし、セビージャはまた違う良さを持っている、マラガはマラゲーニャが素晴らしいし、都市によって特別な良さがあるわね。 


Q:例えばセビージャの踊り手は、へレスの踊り手みたいに踊れる? 

もちろん踊れるわ。全ての踊り手はなんでも踊れる。でもやっぱりアイレが違うわ。へレスのブレリアを踊るなら、ブレリアを良く見て勉強しなきゃ踊れない。私がセビージャの踊りを習いたければ、その踊りを見て勉強して、そのアイレを身につけないと踊れるようにはならないし。どれも元は同じ踊りではあるけど踊りのスタイルが違うの。誰でも踊る事は出来るわ。 


Q:もちろん練習が必要よね。 

そうね、少なくともその地域のスタイルを掴む必要はあるわね。練習はそこまで必要ないかもしれない。踊り自体は同じパソだし違いはないから。へレス出身じゃない踊り手も沢山いるけど、それでもへレスのスタイルで踊っているわ。彼らはへレスの踊りが好きで、見て練習して、踊れるようになっているの。もちろん上手いわ。日本人の女性でへレスのブレリアを踊っているのも見たことがあるしね。踊れない事はないと思う。見て勉強して、後は少しずつ練習が必要って感じね。 

Rocio Romero Entrevista2



Q:サラ・アンダルーサでのライブについて、踊っていてどう感じてますか? 

いつも気持ちよく踊っているわ。サラ・アンダルーサで踊るのは好きね。だってとても良いタブラオだと思う。
観客の感じもとてもいいし、気に入っているの。 


Q:日本のフラメンコについて何か意見はありますか? 

とても良くフラメンコが浸透していると思うわ。最初に日本に来た時、日本人がフラメンコを踊っていて、しかもとてもうまく踊っているのを見た時はとても驚いたわ!それにフラメンコを歌ったり、ギターを弾いたり、スペインと離れた反対側の国でよ。驚きと同時に私の母国の文化に真剣に興味を持ってくれて、とても感謝しているわ。しかも遠いスペインまで来てくれて、勉強をすることはとても良いことだと思う。 


Q:へレスの若者はフラメンコに興味ある? 

そう思うわ。でもね、何か人気のあるものとか伝統的なものは身近にありすぎると、その価値があまり分からなくなるものなの。遠くに離れてその価値が分かるもので。だからへレスの若者には、そこまでの価値はないのかもしれない。 


Q:ロシオも若い頃はそうだった? 

私は違ったわ。いつも興味を持っていてフラメンコの持つ価値や難しさを感じて、もっと勉強して練習しなきゃって思ってた。 


Q:いつフラメンコを仕事にしようと思ったの? 

仕事にしようと決めたわけじゃなかったわ。人生て何が起こるかわからないし、そこに知らず知らずに導いてくれるじゃない?さっきも話したけど、ある日お父さんに私が何か習いたいか聞いて、「踊り!」って答えてから習い始めて、正直言ってまさかプロのバイラオーラになれるなんて、夢にも思わなかったわ。だって凄い難しい事だと知っていたし、いつもなれるはずないって自分でも言っていたぐらいだから。
勉強するのがとても好きだったの。ああ、でもやっぱりバイラオーラになろうと決断はしたわ。だって最初は大学に入学しようとしていたんだけど、急に一週間前になって行きたくなくなって辞めたの。その後にタブラオの仕事を探したの。一度もタブラオで仕事をした事は無かったわ。それでも結果的にタブラオで働く事になったの。 


Q:それが18歳ぐらいだったんだ。 

そうね。それからフラメンコで仕事し始めたって事。 


Q:日本の文化で何が一番好き? 

日本の文化ね~、敬意をもって人と接する所かな。私が小さい頃は、へレスでも年輩の人はそうだったと思う。年輩の人に対しても、そうだったし、家族の間でもそうだった。敬意といっても、教育やしつけの面でもね。だから昔は日本と同じ感じだったけど、今はグローバル化が進む中で変わってきてしまっているわ。でも日本はまだ維持していると思う。 


Q:なんでだろうね、わからないね~。 

ああ、だって日本は他の国から切り離れてる島国だからよ! 

全員(笑) 


Q:でも日本だって少しずつ変わっているわ。 

そうね。世界中変わっているわね。 


Q:今後何をしていきたい? 

死ぬまで踊り続けるわ。それが私にとって一番ね。 


Q:それでは最後の質問です。日本のフラメンコファンにメッセージをお願いします。 

決してフラメンコに対する情熱を忘れないで、練習を続けてほしいわ。 


Q:本当にありがとうございました! 

私達にね(笑)! 

Rocio Romero Entrevista3





ROCIO ROMERO プロフィール
カディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ生まれ。13歳からアンヘリータ・ゴメス舞踊学校にて踊りを学び始める。その後、チキ・デ・ヘレス、アンドレス・ペーニャ、アデラ・カンパージョ、ファナ・アマジャ、メルセデス・ルイス、ハビエル・ラトーレ、ドミンゴ・オルテガ、ホアキン・グリロ等、多くの優れた舞踊家に師事し、地元のタブラオや国内の劇場・祭典、海外公演に多数出演。2008年にはチキ・デ・ヘレス舞踊団作品「カルメン」の主役でカルロス・カルボネールとイタリア公演ツアーに参加。また、アカデミアやクルシージョの講師としても評価が高く、温厚丁寧で解りやすい指導で人気を集めている。 

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6 1月 2011
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